Stylist:Shuta OGURA/Colorist:Atsuko OZAKI 
Photo:gaku/Costume:TAMA 






小倉:
このスタイルを見たときに、けっこう周りから「超フツウ」と言われたり、
「フツウ」って言われると、特に特徴がないみたいに思われがちなんですけど
「フツウなんだけど、フツウじゃない」というのが今回の狙いで…。


何が「フツウのフツウじゃないのか、ただのフツウじゃないのか」というと、
簡単に言えばレイヤーなんです。特にTOPの。
シルエットはどこにもでありそうなんだけど、レイヤーが入ってるのって、
あまりないかなと。
そこが「フツウなんだけど、ちょっと“ハッとする”“なんかステキ”」と
思わせるポイントだと思っているんですけど。
まだあまり見られないかもしれませんが、このカット、これから出てきそうな
予感があって、今回のスタイルを作ってみました。







尾崎:
「リラックスとか、フリーな感じっていうのが今の雰囲気だと感じていて、シルエットもゆるめで、
止まっていない、いつも動いている、をレイヤーで表現している。
なので、カラーも奇抜なことは必要なく、毛先の動きを意識したナチュラルなグラデーションにしています。












小倉:
カットでいうと、Aラインのローグラデーションで少し重め、というのがここしばらく続いていると思いますけど、このスタイルは、シルエットはそんなに変わらなくても、ちょっと動いたときに、ガッ!と形が変わるんです。
TOPが短いから。
そんなちょっとした動きで形が変化するスタイルを、ずっとまだコンサバな感じのトレンドから抜け出せない人に、ぜひチャレンジしていただきたい、というのがボクの思いなんです。

















尾崎:
今回のモデルさんには、雰囲気に合わせ、似合う色味としてあまりクスミ過ぎない
ベージュ系で毛先の軽さを引きだせるようなカラーにしてみました。


わたしのカラーは、あんまり攻めたり突っ込んでいくようなことはしたくなくて、
どちらかというと受け身というか、“形を包み込む”ようなカラーを普段から提案しています。
その上で、“わたしだけのためのトッピング感”を感じていただけるような味付けをする
そんな仕事を心がけています。






小倉:
確かに、うちの男性カラリストはわりと攻める人多いですよね。(笑い)
女性のカラリストは、なんか包容力があるっていうか、いったん受け止めて、少しだけ押し戻す、
みたいな仕事をする人が多いかもですね。




尾崎:
そこが女性らしさかも。
いきなりソース足す、みたいな濃い味付けじゃなく、ほんのりいい感じの塩加減、みたいな。(笑い)
わたしの場合は、デザイン、というより、ただ色、なんです。
ですから、究極は“ワンメイク”。
そのベースづくりが安心感につながります。
ワンメイクだけでお客さまの心をつかめなかったら、その上にどんな味付けをしても、
結局はうまくいかないんです。












小倉:
それって、出汁、みたいなもんですか?(笑い)




尾崎:
そう、ベーシックです。
どれだけその人に似合った“究極の一色”を出せるか、カラリストのこだわりはそこから始まります。






























小倉:
スタイルも“フツウに似合っている”っていうのは、すごくあたりまえのようだけど、
それってなかなか自分でも分からない。本当に似合っているのかどうか。
自分の好みはわかっても。人に言われたり、褒められたりして気づくこともあるし。
だから“フツウに似合っている”をベースとして、そこに“フツウだけど、フツウじゃない”をプラスしていくことが、
お客さまの喜びにつながると信じて、それを模索していくのが
スタイリストの仕事だと思うんですよね。







小倉:
今回のスタイルとカラーで、それがどこまで表現できたかは、
モデルさん本人と、見てくださる方の評価ですが、
「リラックス&フリー」をテーマとした、こんなスタイル、
いかがでしょうか。




「フツウだけど、フツウじゃない!」小倉修太でした。






 皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。






































次回「IMAGIST 12月号」は、imaiiのStylist時田舞子、Colorist大倉貴志の登場です。








ARCHIVE

SEP.2015 「素」を引き出す。 “0”へのアプローチ by 池田博文


テーマは「素」です。漢字で「素」。カットも、形もシンプル。その中にもショートのこだわりのテクニックを入れてある。
それは「Part of two section」。
モデルさんの持っている魅力は、「素」の中の「強さ」だったり、「しなやかさ」だったりという風に感じていて、その魅力を引きだせればと。
「素」は引き算。…

OCT.2015 「ふり返りたくなるヒミツ」Motonは、Emotion

テーマは“MOTION”。動きです。
モデルさんのヘルシーでセクシーな印象から躍動感を感じとり、髪を動かすことで、女性らしさやしなやかさ、強さをデザインに落とし込んでみました。...

NOV.2015 「フツウに似合っているけど、フツウじゃない!」わかりづらい言い方ですが、ボクにはわかっているんです!by 小倉修太×尾崎敦子


小倉:このスタイルを見たときに、けっこう周りから「超フツウ」と言われたり、「フツウ」って言われると、特に特徴がないみたいに思われがちなんですけど「フツウなんだけど、フツウじゃない」というのが今回の狙いで…。

DEC.2015 「何気ない瞬間の中の、幸福なイメージ」プライベートの“OFF”の時間の“ホッ”とするヘアスタイル by 時田舞子×大倉貴志


今回の撮影では、ONとOFFで言えば、OFFのプライベートな空間、時間に見せる、女性の幸福感、みたいなものを表現してみようと考えていました。
それは、被写体のモデルさん自身の幸福感、と言うよりは、むしろ、見てる側が幸せな気分になれるような写真にしたくて、というのが狙いです。...

JAN.2016 「色を動かす形、形を生かす色」スタイリストとカラリスト、二人だからこそできるプロの仕事 by 森井愛子


カラーリスト:今回の私たちのページ、この企画始まって以来、『初の女性スタイリスト×女性カラリスト』らしいですよ?
森井:ほんとだーー! そういえばそうだよね。

FEB.2016 「懐の深いスタイリストと、カラーの求道者。」by 嶋澤雅美×江波戸大介


嶋澤:今回の撮影では、基本的にはモデルさんの持つ“大人のセクシーな雰囲気”を引き出す。その一点ですね。
江波戸:カラーは、ヘアスタイルが凹凸感で自然に陰影が出る重なりをしているので、束の大きさとかにこだわってみました。

MAR.2016 「山下式『王道フェミニン』の作り方」by 山下賢司


山下:見ての通り、今回は「王道」のフェミニンを作りました。
カラーリスト:春っぽいやわらかさと、そして「触れたくなるような髪」です。

APR.2016 「キャリア30年、佐藤☆博樹の挑戦!」by 佐藤博樹


佐藤:今回のモデルさんは、もう20年ぐらい来てくださっているお客さまで、モデルもやっていただいていて、
最近では「*大人髪」にも登場していただきました。
普段どおりのスタイルですが、いつも心がけている、大人だけどカワイイ、
大人だからこそカワイイ、そしてセクシーさを加味したスタイルです。

MAY.2016 大人の女性の、Enpowerment!by 高橋玲子×江波戸大介


高橋:「モデルさんは、同世代の方で」、というのが、今回の私たちミッションで、
ならば、と、迷わず素敵なモデルさんに出演のオファーをしました。
そして、とってもセンスのいい、ファッショニスタの部分と、ママの部分の
二つの面をアレンジでどう見せるか、というのがテーマでした。

JUL.2016 Street Surfby 重本隆道×高橋拓也


SHIGEMOTO:テーマは「ストリート」。
「HARAJUKU KAWAII」もそうなんですけど、世界から注目されている原宿のストリートの、今を表現してみたかった。

AUG.2016 「end of summer melancholy feeling


イメージした共通のキーワードは、“西海岸”。
過ぎてゆく夏を惜しむ気持ち、愉しい夏が終わって、ちょっとメランコリックな雰囲気の作品にしてみました。

SEP.2016 「Fanky Wellow Jokerby 石原治和


中村:今回のimagistでは、直感的に“黄色”それも、蛍光色のビビッドなイエローがまず頭に浮かんで、
そこから、キャスティング、ヘア、衣装へとイメージを広げていきました。

Oct.2016 「LINEA’s COOL&CUTE BEAUTYby 瀧澤克則


モデルさんはlineaに高校時代から通って下さっている方で、もう20年以上になります。
ご主人や二人のお子さま、おばあさまもも、皆さんでlineaをご利用いただいています。

Nov.2016 「Classic is Newby 池田博文


11月のimagistは、よりクラシック感を意識した、この秋冬のテーマの"Old is New"のベースとなるスタイルです。
質感重視に走りすぎないように、フォルムを感じさせるように、カットでしっかりと形を作っています。